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うつ病とヨガ

先週の日曜はスタジオ・ヨギー 京都スタジオで、医師の石井正則先生、名古屋スタジオのマレ先生のWS「うつ病とヨガ」を受講してきました。
 
石井先生からは医学界での最新の情報やご自身のうつ患者へのクラスを長年行ってきた経験のシェアをしていただきました。
 
その中で「うつ」は「誰でもなりうる」ということ、そして「治る」のだということを話されていました。
 
ひと昔前は(今も?)「うつ」は心が弱いからなるんだ、という意見が一般的であった時期もありましたが、今は「脳機能の異常」であるとして、誰にでも起こりうるというのが医学界の見解だそうです。
確かに「まじめ」で責任感が強い人ほどうつになる可能性が高いという傾向はありますが、単に心が「強い」とか「弱い」とかいうのとは、私も違うように思います。
以前の職場でも、とても「うつ」になるとは思えないような人が「うつ」になったりしたのを見ました。
そのとき感じたのは人それぞれ「得意なストレス」と「苦手なストレス」がありそうだなということでした。
あるストレスには滅法強くても、別の種類のストレスには弱くてシンドクなってしまう。
単純な強い・弱いではなく、その人の個性や適性があるように思います。
 
また「うつ」は治るのだということも話されていました。
「うつ」は「こころの風邪」「こころの骨折」と表現されるそうです。それは風邪や骨折が元に戻るように「うつ」も戻るよ、治るよ、という意味なのだそうです。
私ももう10年以上前にシンドイ時期がありました。WSの資料の「うつ」の条件を見ると、やっぱり「うつ」だったのだと思います。
ただ私の場合は原因がハッキリしていて、ストレスも一度だけでずっと継続するようなものではなかったことと、もう大人で冷静な判断ができたので、なんとか無事やり過ごすことができました。
幸い1年ほどでだいたい落ち着き、その後はなにもなく無事に過ごせております。
当時はシンドイだけでしたが、今となっても良い思い出ではなかったですが、いろいろな意味でいい経験だったと思います。
 
うつ患者は年々増加傾向だそうです。それは職場や周りの人達を見ても実感しています。同じ職場の人でも何人も「うつ」になり、それに直接関わったこともありました。
家族の誰かが「うつ」になるというのは本当に大変な事です。
 
ヨガや身体を動かすことが「うつ」の回復に良いというデータが出ている一方で、実は身体を動かすことを必要ないという医師の方もいらっしゃるそうなので、医学界としても統一見解は無いそうです。
 
医師でもない私のようなインストラクターが無責任なことは言えませんが、もし精神的にシンドクても身体を動かす意欲の出てきた人がクラスに来られたなら、迎え入れられる準備はしていきたいと考えています。
 
みたいな。