「座法」について。
呼吸法や瞑想でなにがツラいって、座ってるのがツラいという方、たくさんいらっしゃいます。
座法が辛かったら、瞑想どころではありませんよね。
お尻の下に高さを出す、膝が浮いてしまう方は足の下の隙間をブロックなどで埋めるなど、細かなコツはいろいろありますが、それでも腰が痛くなる!という方は「バンダ」を使うことをオススメしています。
座ると「骨盤を立てて!」と言われますが、腰の筋肉を緊張させて骨盤を立てても、腰にチカラが入っとるわけですから、ずっとそのままならそりゃー腰が痛くなるのは当たり前なわけです。
では何のチカラで骨盤を立てるのかというと、バンダを引き上げるチカラを使います。
バンダの感覚がよくわからん
という方は図を見てください。
①は吸う息
・図のように立ちます。
・吸う息で左右の足の裏から呼吸を吸い上げるイメージで土踏まずを軽く引き上げます。
・土踏まずを引き上げたチカラを太ももの内側から会陰を通ってお臍の方向に引き上げます(ムーラバンダ)
・そのチカラをお臍から鳩尾あたりを引き上げるチカラにつなげます(ウディーヤナバンダ)
・さらに軽く顎を引き喉を締める感覚につなげ(ジャーランダラバンダ)、そのまま脳天を天井方向に引き上げるチカラにします。
足の裏から脳天までプラーナを吸い上げるイメージです。
腰が反ったりお腹が出たり、顎が出たりするとバンダが入らずプラーナが通る感覚も出てきません。
ご自分で姿勢を調整して
[3つのバンダがつながる感覚]
があるところを探してみてください。
②は吐く息
・肩のチカラを抜いて自分の中心から指先を軽く伸ばし、その感覚にプラーナを乗せる(プラーナは指先から出ていく)
足も同様にお腹から足裏にプラーナを流します(最初は難しいかもなので、足の外側から小指側にプラーナを流す感じで良いです。小指側でマットを軽く押す感じ)
吸う息と吐く息で、これを繰り返すことで、全身にプラーナを巡らせます。
実際のバンダは、もっと極部的に行ったり、呼吸法と共に強く行いますが、この場合は自分の中に軸を作るためと思ってください。
こういう感覚を重ねることで、バラバラだった身体を繋げる(ナーディや経絡を意識する)練習をしていきます。
こんな感じで外からは止まっているように見えていますが、中身はプラーナをイメージすることで、身体が呼吸に合わせて、伸びたり縮んだりを繰り返しています。
ヴィーラバドラアーサナ2など、まさにこのまんまですよね♞。
私のクラスでは、ヴィーラバドラアーサナ2やトリコーナアーサナをする前に、よくこの練習をします。
アーサナは筋肉ガチガチにして、身体を硬くしてポーズを取っても、呼吸やプラーナは通りません。
身体を伸ばすチカラ、関節を開くチカラでアライメントを整え、そこに意識を向けることで、プラーナの流れを感じる身体を作っていきます。
太極拳や気功では「伸筋抜骨」といいます。
そうすることで「気」や血液・体液を全身に巡らせるわけです。
座位でも立位と一緒です。
座っているからといって、足はサボっているわけではありません。
座っているときでも、足の裏からプラーナを引き上げ、会陰から脳天までつなげる、この感覚で姿勢を支えることで、腰の中に常に上に流れるエネルギーを与えてあげます。
そうすることで、腰の筋肉に寄りかからずに座ることが出来るようになってきます。
吐く息は肩のチカラを抜いて、膝の上に腕の重さを預けます。
まずは立った状態で感覚を掴んでみてください。
この感覚、身体の使い方は、すべてのアーサナ、プラーナーヤーマはもちろん、プラティヤハーラにも関係していきます。
長くなったので、それはまた次の機会で
だいたいそんな感じ(=゚ω゚)ノ
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