指先の意識

クラスでは、常に身体を伸ばして、開いてアーサナをするよう声掛けさせていただいています。

 

気功や太極拳などでは「伸筋抜骨」といって、筋肉・筋膜を伸ばし、関節に隙間を作るように開くことで、気血の巡る身体を作ります。

 

アーサナもガチガチに筋肉にチカラを入れてポーズを取るのではなく、身体を開くチカラ、伸ばすチカラでポーズをキープします。

 

ヨガのアーサナは外から見ると止まっているように見えますが、常に伸びようとするチカラが働いています。

 

戦士のポーズ2の腕も、肩の高さに固定しているのではなく、ずっと伸ばそうとしています。

 

外から見ると止まっているように見えても伸ばし続けている。

伸ばし続けている身体で呼吸をするから、身体に「気」、ヨガで言うプラーナが通る感覚を感じることができます。

 

身体にプラーナを通すためのポイントはいくつかありますが、今回は指先の伸ばし方について。

 

例えば戦士のポーズ2のとき、写真の上のように指を反らしている方がいらっしゃいます。

 

間違いではないですが、気を流すという目的から言うと、手の甲や指が反っている部分で気やプラーナの流れが止まってしまいます。

 

なので、下の写真のように手はリラックスさせ、親指含めた5本の指を同じ方向に伸ばします。

 

掌で大きなボールを指先に向かって撫でているような感じ。

 

そうすると脇が自然と引き上がって、背中からの繋がりを感じ易くなります。

 

手は足や背筋より敏感なので、プラーナの流れも感じ易いです。

是非試してみてください。

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昔、老師の友達で東京の太極拳の先生が来られたことがあって、そのとき真っ先に指先を注意されたなー。

 

良い思い出です。

 

みたいな(=゚ω゚)ノ